ライヴ雑記 中洲ジャズ2019(初日)2019年9月14日
一昨日14日はお休みをいただき福岡へ。「中洲ジャズ2019」初日を観ました。
回を重ねて今年11回目。ビッグネームからニューフェイスまで。さらには市井のアマチュアまで。ジャズプレイヤーが中洲の地に集結し、大小九つのステージでパフォーマンスを繰り広げます。二日間開催。入場はすべて無料です。
参加は今回が初めて。友人で常連客のM氏の強い薦めがありました。そしてもうひとつ。昨年、宇部市の洋菓子店「虎月堂」さんのインストアライヴに出演した男女デュオ「MIOSIC」を観たことがきっかけとなりました。若き男女デュオ。口どけのよいスイーツのようなハーモニーは未知なる世界へと誘うにじゅうぶんでした。文字どおり「ショーケース」を覗きこんで、新たな極上スイーツを探す旅のはじまりです。
わずか1〜2キロ圏内に大小九つのステージが組まれています。そこへ計39組のプレイヤーが30分交代でライヴを行います。ひとつの会場に留まってじっくり観るもよし、あるいはお目当てを求めて会場をサーキットするもよし。やはり後者こそがフェスの楽しさでしょう。バンドが入れ替わるたびに中洲大通りは民族大移動のようです。
レッドステージで観た高木里代子トリオがひときわ印象に残りました。「Eカップのジャズピアニスト」の触れ込みどおり、アイドルが登場したかのような華やかさに包まれます。演奏は一転して端正な表情。スピーディーでなにしろグルーヴィーです。吉岡大輔の超絶なドラムと相まって一発目の「スピークロウ」で身体ごと持っていかれそうでした。
締めはヴォーカルを。エミ・マイヤーのステージを選びました。スタンダードからオリジナルからポップスまで幅広いレパートリー。「三年前にここで唄ったときにリクエストして頂いた曲です」と「登り坂」を披露。「きょう来てくれているかわかりませんけどね」と笑顔で。ファンとの距離の近いフェスならではの一場面でした。
それにしてもジャズプレイヤーは皆さんスタイリッシュです。眼鏡もサングラスも実に様になっています。ヴィンテージなのか、あるいはハウスブランドの一点モノなのか。眼鏡は見るだけでなく「魅せる」ものでもあります。
思い出深い一夜となりました。サウンドが身体のどこかに残ったまましばらく抜けそうにありません。
https://youtu.be/N4md6g5KYss
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