コンサート雑記 八代亜紀 2019年2月22日@宇部市渡辺翁記念会館
いつかは見たいと思っていた八代亜紀。宇部市渡辺翁記念会館で行われた昼夜ニ公演の夜の部を観賞。アメイジングな一夜でした。
演歌が廃れ、単独公演もままならない時代。そうしたなか一人気を吐いてきました。自身、原点と語るジャズのスタンダードを収めた「夜のアルバム」を発表したのは2012年のこと。翌13年にはニューヨークの名門「バードランド」でヘレン・メリルとの共演のニュースも伝えられました。日本に帰れば名うてのホープたちと次々と共演。順番待ちなのか何なのか。ミュージシャンズミュージシャンな評価は、CDがさっぱり売れない時代にあり、売れるCDは売れるということを立証してみせた痛快事でした。
会場に入り、ステージ上にジャズバンドのセットが見えた瞬間、身震いを覚えました。カラオケだと思っていた人が大多数。司会の人が「今夜は生バンドですよ!」と強調していました。ならば、事前告知でもっとその点を盛り込んでもよかったように思えました。地場大手の老人ホームの後援ということもあり「懐メロショー」の趣。幕が上がれば圧倒的な「現役感」。ステージを降りてお客と握手をして回るということもありません。
バンドは超絶の一語。スタンダードに混じり、昭和初期の流行歌、水原弘の「黒い花びら」をジャズアレンジで披露。万雷の拍手に包まれました。「なみだ恋」「女みなとまち」「愛の慕情」といった自身のスタンダードとも絡ませ合い、ひと時も飽きさせないステージでした。
ラストは「舟歌」。バードランドでも唯一選んだ自身の曲だったとか。また見たいと思わずにいられない。よいコンサートでした。まずは雑記を。ライヴレビューは時間があればまた後日!
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